長年乗ったバイクを査定に…

独身時代はバイクが趣味で仲間と吊るんでは、毎週末にツーリングに出掛けていた。
結婚してからも出掛けていたが、子どもが産まれ環境が変わると、出掛けることが難しくなった。 妻は『行っておいでよ』と言ってくれるのだが、やはりバイクで出掛けてしまうと、何かあっても急には戻ってこれない。
それを考えるとやはり行くのをためらってしまう。そして一番の理由は自分自信が家族と一緒にいたいのだ。 所有しているバイクは数年はそのままにしていたが、子どもが成長するまで大型バイクには乗らないことを決め、思い切って買取してもらうことにした。
排気量の小さいバイクは妻も乗れるため所有したままにしたので、どうしても乗りたくなったらそのバイクでも良い。 仲間に話すと僕らしいと笑っていて『どうしても乗りたくなったら貸してやるよ』とも言ってくれ、その気持ちが嬉しかった。
買取してもらうことを決めてから、すぐに友人にバイクの買取先を紹介してもらい、日にちを決めて査定してもらった。 査定の間は意外と寂しいという気持ちはなかった。むしろこの買取されたバイクが、次はどんな乗り手によって可愛がってもらえるかと考えると、その方がワクワクした。
そう思ったのはきっと、子どもが成長すれば今度は共通の趣味としてバイクを始めようと思ったからだ。 まだまだ小さい我が子だが、成長してバイクについて語ったり、一緒にバイクを選んだり。そんな日が来ることが待ち遠しくてたまらない。
バイクを買取してもらい手放しても前向きに考えられるのは、またいつかバイクと過ごす生活に期待している、こんな気持ちの方があるからだと思う。 妻にこんなことを話すと、『じゃあ私は今からバイクの載った絵本をたくさん読んで、洗脳しなきゃね』と笑いながら言っていた。
こんな風に自分の趣味を受け入れてくれる妻にも感謝している。 バイクの査定を終え、買取金を確認するとすぐに本屋へ向かった。もちろん子どもにバイクの絵本を買うために。